頤医の適適考・・9

    サヘル・ローズさん、NHK短歌ですばらしい!!


  この日曜日(11月1日)朝のNHK短歌番組で佐々木幸綱さんが担当している日に、イランからの難民と言えるサヘルさん(タレント・俳優)が和服姿で出演していた。
  およそ違和感を感じさせない話し方、振る舞いのみならず、作品へのコメント、自作の詠った短歌もすばらしかった。


  サヘルさんと言えば、イランで爆撃にあって家の下敷きになっていたところを、ボランティヤで見ず知らずの学生さんに奇跡的に救われて、その後も家に連れられていって学校まで行かせてもらってたのだ。
  学生さんは「母親」となって育てたのだ。
  資産家の両親から学生さんがサヘルさんを育て続けるなら絶縁すると言われて絶縁されても育て続けた。
  しかし、経済的に行き詰った学生さんは、日本にいる恋人を頼ってサヘルさんを連れて日本に来たのだ。
  恋人は頼りにならずに、公園の土管の中で生き延びたと言う。
  そっこまでしても見ず知らずのサヘルさんを育て続けた「母親」がすばらしい。

 
  「母親」の期待に応えて苦難の努力をしたサヘルさん!
  すばらしい短歌を詠うほどに日本語をマスターし着物を着こなし、NHK番組・ニュースで英会話の司会をするほどに英語も学び、バラエティーにも愉快に活躍している。


  頤医は「母親」に是非ともあって話がしたい!
  イスラム文化圏の弱者に対する持てるものの優しさから始めっていると感ずる。
  ラマダン断食では、日没後に「イフタール」と言う食事を皆でする習慣が今でもある。
  「イフタール」では、持てる豊かな人たちが、貧しい弱者の人たちに自由に食べてもらうのだ。


  イスラム教には、持てる者が弱者に優しくする教えがある。
  そんな優しい宗教の信者たちが世界にテロ行為をしているのは、持てる者が弱者に優しくないことを怒りのベースとしているのかと思えてくる。
  

  今後、貧困格差が広がって世界の富がごく限られた人たちに集中すればますますテロ行為は盛んになるのではと心配だ。
  テロ行為の憎しみに走る人たちも、「憎しみは憎しみを産む」だけで問題の解決は遠くするだけでなく、悲劇、残酷が引き起こされて犠牲者が増すだけだと思ってもらいたい。


  サヘルさん親子のように、どん底からも前へ前へと否定的にならずに明るく優しい人に成長する人もいることを忘れてはならないのだ。
  日本は、貧困悲劇の人たちを受け入れて活躍できる社会体質が広まって積極的平和に貢献できる国になるのは素晴らしい!


  ヨーロッパの超小国・ルクセンブルクは三分の二の人たちが移民なのだ。
  それでも、幸福度、一人ひとりのGDPがトップレベルなのだ!
  わが国は幸福度は低く、総GDPは世界三位でも一人ひとりのGDPは低い。
  国民一人ひとりが勤勉さ、共同性が悪くなったときには不安がある。
  平和で多様な民族の人たちと優しく穏やかにつながれる国となろう!


  

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