頤医のハッピーかい!・・11

歴史の空白を解き明かすハッピー !; 長江惣吉の曜変天目茶碗の空白を、ロビンちゃんの歴史の空白を解き明かすハッピー!


 自分が面白いと思うことに挑戦、邁進している時は、ワクワクしてハッピーになる!

 瀬戸の陶芸家で実験考古学者の九代目長江惣吉は、茶陶として我が国の茶の湯史上にあって最高峰に位置づけられている中国宋代の曜変天目茶碗の再現再興に挑んでいる
 多くの人たちが、その再現に挑んだが、今までに、本物を再現した人はいない。
 長江惣吉はとうとう曜変の再現は「酸性ガスの化学作用」によって発せられる「光彩」だと親子二代にわたる研究で解き明かした
 そして、曜変天目茶碗の再現に成功したのだ。
 現在は、さらによりすぐれた作品の再現と作品の成功率を高める努力をしている。
 大坂の東洋陶磁美術館を中心とした学術研究者や上海などの研究者たちにも、長江の再現法が宋代の曜変茶碗の最高峰だと認めている。


 曜変天目茶碗は、現在、わが国に残っている3個しかないとされ、国宝になっている。
 しかし、近年になって、中国ではわが国の過ってのように開発事業が盛んなために各地で掘り起こされている。
 最近、宋代に外国の貴賓を迎えるための迎賓館跡から、ほぼ全体像に近い状態の曜変天目茶碗が発掘された
 従来は、中国では完璧主義を好むために曜変茶碗には価値を認めてないと解釈されていたが、貴賓をもてなすための史跡から発掘されたことによって認識が改められた。
 そのために、日本側は長江惣吉、東洋陶磁美術館学芸員らと上海学術者たちと共同研究を進めることになったのだ。
 実験考古学者・長江惣吉は、それでも、自分が満足するような曜変茶碗が再生できるまではと、日々の再現実験に勤しんでいる。
 多くの陶芸家なら曜変天目茶碗を再現したと高額の値段をつけて宣伝、販売する人たちが多いご時世なのに、さらなる、満足品が出来るまではと販売をしていない。
 売れば、中国をはじめとして巨額の富を築けそうなのに。


 長江惣吉の実験考古学者としての立場と陶芸作家としての立場を明確に意識している事実もすばらしい。
 長江惣吉のハッピーとはがはっきりしていると判る!
 金銭や社会的名声などの資本主義的な外部報酬を求めるのではなく、解明した爽快感、満足感などの内部報酬的な志が強いと判る!
 ONEPIECE・ワンピース」(尾田栄一郎作)での麦わら一味に加わったロビンちゃんが言う、世界政府が解き明かされたくない「ただ100年の歴史の空白を明かしたいだけなのに!」の境地だ!


 頤医も、既に3年以上に及んで、ほぼ毎日、長江作品の茶碗で抹茶を飲んでいる。
 従来の曜変茶碗のように次第に色あせていかないとの明確なエビデンスを得るための試験だ!
 最近の「光彩」ではなく釉薬を塗った“再現曜変茶碗”のように樹脂加工などはされていないが、使えば使うほど輝きを増しているからすばらしい!
 長江実験考古学者の「光彩」茶碗には、頤医流の「幽玄美」を感じており、実験に参加できていることが「ハッピー」だ!
  

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