頤医のハッピーかい!・・9

 「洞窟おじさん」・・人はハッピーに生きていくために何が大切か!?(NHK BSプレミアム 児島秀樹脚本)


 7月20日のNHK BSプレミアムで、国内で43年間の引きこもりを実践した洞窟おじさんの実話をもとに児島秀樹によって脚本化されたドラマが放映された。
 10月には4回にわたって放映されるが、今回は2時間番組としてまとめられたのだ。
 先行して、ストーリーの縮小版が放映された試みだ。
 頤医が好む世阿弥の如く現在と過去を「夢幻能」的に交差させているところが面白い。
 
 13歳から43年間に及ぶ引きこもりを実践した洞窟おじさんが、“還俗”した理由として、最も、大切なの「怖いのは耐えられるが淋しいのは耐えられない!」だったと判る。
 最初は父親の暴力的差別だったが、母親からの憎しみには耐えられなくて家出した。
 当てもなく歩き続けて山の中に入り、洞窟を見つけて、最初の夜は眠りこんだ。
 翌日、自分が可愛がっていた犬が後を追いかけてきた。
 それ以後は、犬と一緒に山中暮らしの自給自足の生活をしたのだ。
 カエル、ヘビ、イノシシなどの動物を捕まえながら。
 間もなく犬も死んでしまい天涯孤独の生活となった。
 そして、孤独に耐えかねたのか、山中で出くわした善良な百姓夫妻にともなわれて下山した。

 百姓夫妻に子供はいなくて跡取りになるように頼まれたが、夫婦の願いにもかかわらず自信がなくて逃げだした。
 その後は世俗を理解できないためにいろいろな摩擦を経験するストーリー!
 本人は、途中で、富士山のふもとに広がる青木が原で自殺をしようとしたが人のシャレコーベを見て思いとどまった。


 世俗に通じていない弱者・岩窟おじさんが自然界の蘭を採集させて金儲けに利用とする人など、弱者に優しくない社会が浮き彫りになっている。
 弱者には女性が身をとして優しい姿が素晴らしい!
 岩窟おじさんが13歳の時、父親の暴力には耐えられても母親の憎しみには耐えられなくて家出をした心情が良く理解できる。
 昨今の若年少年が誰でもよいから人を殺したかったと言うのは、“母親の優しさ”から見放された少年多い理由となっているのでは。
 一人の人間が逆境に耐えてもハッピーを求めて生きるためには、フランクルの言う「待っている人がいる!」、「愛している人がいる!」希望を失わせるためだと思う。


 人は、宇宙からの贈り物である「命」の共有が出来ることが、恐怖や逆境にも耐えてハッピーを求めて「生きる意欲」の根源となるのだ!
 「ハッピーかい!」のためには、車いすの天才宇宙物理学者・S.ホーキング博士が予言する「地球外の知的生命体」からの贈り物が必要なのだと頤医は思う。
 人間が生きられるためには、地球環境が成り立つための必要条件・宇宙環境があってこそだ!
 頤医の命は、産みの母親を宿として宇宙からの贈り物なのだ!
 サン=テクジュべりの言う「大事なものは目に見えない」のだと頤医の命の守・適適守に拝礼すると命のつながりが伝わってくる。
 岩窟おじさん、小野田寛郎も一人ではハッピーには生きてゆけなかったと貴重な経験から教えている。



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