頤医の健康アドバイス・・4
お茶が“健康”に良く、カテキン類の抗酸化作用によるとは“常識の非常識”!?
お茶が健康に良いと良く聞く。
一日に三倍以上とか五杯以上の緑茶を飲む人は心血管性疾患やがん予防となり、長寿になると言う。
そして、その有効成分はカテキン類による抗酸化作用だと説明される。
しかし、緑茶成分にはカテキン類以外にも抗酸化作用を持ついろいろなポリフェノール成分やビタミンCなどと各種多様な成分が含まれている。
しかし、そうした論文ではペットボトルの“お茶飲料”をどれだけ飲んだかを同時に調べた論文を私の不勉強なのか、今までに読んだことはない。
国際的に通用するような雑誌で見落としていたら教えてもらいたい。
緑茶を飲んだ時のカテキン類は玉露や煎茶などの種類やそのブランドによって変わるが、100mlでおよそ50〜70mg/mlぐらいとすれば五杯飲むと250〜350mg/500mlを摂取することになる。
ビタミンCは抽出時間と抽出後、つまり、お茶をどんな温度で抽出したかや飲むまでの時間で変わるが、およそ100mg/500ml以下だと言える。
一方、ペットボトルのお茶飲料では、商品によって異なるが、カテキン類は500mlあたりで多いものでは700mg,少ないもので180mgぐらいが含まれており、表示してないものもあるが、250mg〜400mgは含まれている。
ビタミンCはほとんどの商品に加えられているが添加量が表示されていないのがほとんどだ。
ビタミンCは測定されたデータを見ると100mg〜214mg/500mlは含まれている。
原材料としてビタミンCは酸化防止のために加えらているからもっと多くが加えられている商品があると言えそうです。
しかし、ビタミンCは抗酸化作用も持つことで知られるが、含量も示さずに気づかれたくないのか、あるいはカテキン類の効果を強調するためかあまり触れることないために、多くの人がビタミンCが含まれていることも知らずに飲んでいる。
カテキン類とビタミンCが含まれているから強力な“抗酸化飲料”だと強調しないのは何故か!?
厚労省のビタミンCの一日の適正摂取量は100mgとなっているから、緑茶やペットボトル性“お茶”を飲んでいる人はビタミンC量は十分量になっていると判る。
ここで肝心なことは、緑茶を何倍飲んでいるかの疫学調査をしても、同時にペットボトル“お茶”をどれだけや何本飲んでいるかを、しっかりと調査しなければならないと判ると思うのだが!?
その他にも、ほとんどの植物食品にはポリフェノールやビタミン類などが、抗酸化物質を含んでいるから、食生活全体を調べることが必要なのだ。
ペットボトル“お茶”には、緑茶五杯飲んだ場合と同等または、それ以上のカテキン類、ビタミンCを含んでいる。
つまりは、緑茶を何倍飲むかと同時にペットボトル性“お茶”をどこの商品をどれだけ飲んだかを調べなければ片手落ちだとなる。
とりわけ、緑茶効果がカテキン類とビタミンCによる抗酸化作用だと言うならば、ペットボトル“お茶”をどれだけ飲んだかを知ることは必須となる。
また、緑茶の主なカテキン類には4種類ぐらいが含まれており、それぞれの抗酸化力には差や特徴があるから、どんな緑茶を飲んだか、どこのペットボトル商品を飲んだかは大切な意味を持つ。
とりわけ、ペットボトル性“お茶”は、お茶葉から抽出したカテキン類ではなく、合成したカテキン類を多く用いていることが多いからカテキン類の構成成分は天然ものとは別物だと言える。
以上より、緑茶の効用があるとすれば、ことさらにポリフェノールの一種であるカテキン類だと強調されるが、抗酸化作用によると言うならば、他のポリフェノールやビタミンCなどを大量に含んでいることを無視してお茶飲料の効用は語れないのは明らかだとなる。
前回取り上げた塩分摂取量の問題では、自己記入による調査の場合では、ほとんど含有量が表示されていない塩分量を考慮することなく記入漏れとなり、調査しても決めれないのと同様だと言える。
とかく、カテキン類の効用を説く時にはビタミンCのことにはふれられないのが問題だ。
逆に、ビタミンCの効用を説きたい場合には、他の抗酸化物質の量にふれることなく強調する体質は日常茶飯に行われていることを忘れてはならない。
“キャッチコピー”で強調することによって、商品を覚えてもらいたいからと思える。
ブランド主義、権威主義の人は思考停止して盲目的と言ってよいほどに信じてしまう人たちが多いからだ。
“健康に良い”とはについては冷静にその商品を理解することが不可欠だ。
幾ら“消費者第一”だと言っている有名会社の商品でも「信ぜよ!但し、検証せよ!」を忘れない。
問題が起こった時に、“ご迷惑とご心配をかけました”と“お詫び”の“儀式のように頭を下げる”経営者の姿に“信じていたのに!”と言わないですむように、“キャッチコピィー”を信じたり、ブランド主義、権威主義思考から脱却しよう!
既に取り上げたように、超有名だったコレステロールでも、食べ物が血中のコレステロール値に影響しないとされたのだ!!
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