頤医の健康アドバイス・・1
食事でのコレステロール摂取量は血中コレステロール値に影響なし・・アメリカ人への食事ガイドラインに明記された
この2月に発表されたアメリカの厚生省と農務省によるアメリカ人への食事ガイドラインで、ついにコレステロールを食事から採る量は血中コレステロール値に影響なしとした。
つまりは、口から摂取するコレステロールは取りすぎても血中コレステロール値に影響しないのだ。
アメリカの報告書には次のように書かれている。
Cholesterol,Previously,the Dietary Guidlines for Americans recommended that cholesterol intake be limited to no more than 300mg/day.
The 2015 DGAC will not bring forward this recommendation because available evdence shows no appreciable relationship between consumption of dietary cholesterol and serum cholesterol,consistent with the conclutions of the AHA/ACC report.
Cholesterol is not a nutrient of concern for overconsumption.
次に問題となるのが、血中のコレステロール値についてはいまだに不明確なことだ。
頤医は問題を次のように考える。
そもそも、LDLコレステロール・悪玉コレステロールと名付けていることが問題なのだ。
動脈硬化を促進するのはsLDL、vsLDLなのだ。
つまり、LDLコレステロールには必要で大切な成分が多いのだ。
例えば、人間の脳の重さは体全体の2%ほどに過ぎないが、総コレステロールの25%は脳にあるのだ。
脳の重さの20%、つまり、五分の一は脳にあることになる。
体の細胞膜は、四分の一はコレステロールからなる。
悪玉コレステロールと名付けてすべて悪いように思いこませてしまった。
現在、研究レベルでは測定されているが、なかなか、実際の診療レベルにされない。
測定されるようになればコレステロール値をどのレベルにするかではなく、危険なコレステロール値が高いか低いかによって治療の必要性を判断することが出来るようになる。
更年期以後の女性では血中のコレステロール値が高くなるのは当然で、むしろ、低コレステロール値であることの方が問題なのだ。
コレステロール値が高いからとコレステロール値を下げるような食事やサプリメントに走るのは止めた方が良い。
また、コレステロール低下薬をすぐに処方するような医療機関や医師には、その必要性をチャンと聞く必要がある。
高齢者で長寿となる人はコレステロール値は高い方が多いのだ。
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