頤医が説く低GI食の勧め・・1
日本でも低GI食で全死亡率や心血管死が減ると29年間の追跡研究で判明(NIPPON DATA 80)
ヨーロッパ地域では、既に、低糖質ダイエット法が地中海ダイエット法とともに全体の死亡率、動脈硬化性疾患の心筋梗塞や脳血管障害性疾患などの死亡率を下げるとの事実は、長期に及ぶ追跡調査で明らかになっている。
また、糖尿病の食事療法としても用いられている。
しかし、糖質依存の高い食事をする日本をはじめとするアジア地域での低糖質食によるすべての死因を含めた全死亡や心脳血管疾患について死亡率を有効に低下させるかどうかの信頼性ある研究はなされていなかった。
今回、NIPPON DATA80(National Integrated Project for Prospective Obervation of Non-communicable Disease and Its Trends in Aged 1980)では1980年から29年間のフォローがなされた研究結果が発表された。
前向きコホート試験であり、全国からランダムに選んだ300の地域から30歳以上の男女で登録された1万人以上の人数を対象とした。
その結果は次のようだった。
1;すべての原因を含めた全死亡および心血管疾患死ともに男女混合した結果は低糖質食で統計的な有意さを持って低下をした。
2;女性では、すべての原因を含めた全死亡および心血管疾患死ともに低糖質食で統計的な有意さを持って低下した。
3;男性では、すべての原因を含めた全死亡および心血管疾患死ともに低糖質食で低下したが統計的な有意性は示さなかった。
4;摂取した脂肪質源では不飽和脂肪酸が飽和脂肪酸より有効であるとの結果は得られなかった。
5:摂取した蛋白質減では動物性、植物性であれ優劣の差は得られなかった。
以上の結果より日本人も低糖質食よりすべての原因を含めた死亡率、動脈硬化性の疾患である心血管疾患による死亡率が統計的な有効性を持って低くなるとの結果だった。
男性よりも女性の方が低糖質による死亡率の低下は著しいと判った。
脂肪での不飽和脂肪酸摂取が飽和脂肪酸摂取に比して死亡率および動脈硬化性の血管疾患で有効だとの事実は示されなかった。
蛋白質源にあっても動物性、植物性のどちらが優れているとは言えなかった。
日常的に女性では特に低糖質食が重要だと判明した。
女性で有効だったとの私の状況的解釈は妻を見ていると日頃の日常生活で御菓子類を食べる量が多いからだと邪推したくなるが!?
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