頤医・宗生の一笛・・3

   平和寿命は日常的にグローカルカルチャー(GlocalCulture)を意識する!


 今や、地球環境は一人ひとりの健康寿命にとって欠くことはできない地球環境となっている。
 平和寿命を強く意識した生活に心がけなければならなくなった。
 平和寿命は一人ひとりが金銭や物質的な豊かさではない幸福感のある生活が出来ることを基本としている。
 つまりは、フィエロ&フローの金銭では買えない内発的、内部的な幸福感、誇り、高揚感や創造力発揮に爽快感を重んじた報酬を喜ぶ価値観を重んじた生活だ。
 

 一人ひとりが平和寿命を感じて幸せに暮らせるためには、今や地球環境が破壊されることなく持続可能な社会が必要だ。
 つまり、一人ひとりが地球環境への負荷を考えながら生活の質を求めることが大切となっている。
 産業革命以後、特に、第二次世界大戦以後の大量生産、大量消費を求めた物質的な豊かさ、経済成長主義による生活スタイルが地球環境を破壊する時代となってしまった。
 成長至上主義と金融・財政操作による近代のグローバルな市場社会の経済優先主義によって地球環境が持続可能な平和を保つには限界となっている

 
 農業・食品について言えば、生産性・経済性を高めるために、農作物は化学肥料、農薬の多用によって地質の持続可能性が危機的な状況となっている。
 田畑の土壌は変質し、小川でのフナやドジョウ、タニシなどの魚介類が住めなくなってしまった。
 多くの昆虫や野鳥の餌を奪ってしまったために生息が困難になってしまった。
 人為による地球環境破壊を誘発しているのだ。
 レイチェル・カーソンによる沈黙の春ノーベル平和賞を受賞したアメリカ副大統領だったアル・ゴアによるドキュメンタリー映画不都合な真実にあるように地球環境の持続可能性に対する警告が発せられているのだ。
 海洋性の魚類も内陸での巨大な養殖施設によって陸上の家畜のように飼育されてる。
 食品にあっては、安価で日持ちがするようなビジニスモデルによって、化学合成食材を多用した科学技術を駆逐して経済効率の良い“伝統食品のモドキ食品”を生産し、日持ちをさせるために化学成分の添加が盛んにおこなわれている。
 多くの人たちが連日、多数の添加物を摂取する生活が続いている。
 添加物の一品一品の安全性は試験されて良いとしても、一日に多数の添加物を複合的に摂取する安全性は試験されていない
 ほとんどの人たちが一日に100種以上の添加物を摂取している毎日が続いており、シッカリとした科学的な調査を行えば、「複合添加物症候群」、「複合添加物病」と名付けてよいような現実があるのではないかと頤医は考えている。


 石油などの化石燃料を大量に掘り出して、燃料消費としてのみならず石油由来の化学合成製品の消費なくしては一日も過ごせなくなっている現実がある。
 地球温暖化に深刻な影響を与えている。
 地球温暖化により発生した熱は90%が海に吸収され、海水は暖められて海面は上がり海抜の低い土地は沈むことになって都市部へ難民が押し寄せているのだ。
 太陽光や風力などの自然エネルギィーを利用する技術革新が不可欠な状況にある
 そうした現実にあって、日本生まれの三人の科学者の仕事でブレークした青色発光ダイオード(LED)の発明によって光の三原色が整ってあらゆる色の発色がLEDで可能となった仕事の評価されて本年のノーベル物理学賞に輝いた。
 LEDによるエネルギー効率の良い発光法は持続可能な地球環境を保つためには大変重要な仕事だ。
 従来の白熱電球や蛍光灯よりも省エネ化した照明に変えることによって、太陽電池のような少ない電気で光らせることが出来るようになった。
 ノーベル賞受賞の理由として「電気があまり来ないところに住む15億人以上の人の生活を向上させる」とある。
 天野浩名大教授がインタビューで研究の喜びとして言うように地球に優しい「人々の役に立つ研究」であり、極めて重要な意義がある。
 また、日本生まれでアメリカにノマドとして渡り、帰化した中村修二カルホルニア大教授が言うように従来に比しても破格の60%以上のエネルギィー効率化と質を上げた生産性に貢献し、100%のエネルギー効率の発光レベルにするを目指して研究を続けている。
 まさに地球環境を持続可能にする素晴らしい仕事だ。

 
 ノーベル賞も今や地球環境を持続可能にする発明、発見を重要としていると判る
 ノーベル経済学賞も競争力だけを刺激するような巨大企業を抑制する経済政策の研究をしたフランスのジャン・ティロール教授に与えられた。

 ノーベル平和賞は女性が教育を受ける権利に命をかけるバングラディッシュ生まれで17歳のマララちゃん、インドの人権活動家・サティヤルティさんに与えられた
 すべての人たちが物質的な豊かさよりも心の豊かさが得られ増すような平和寿命に貢献した仕事にノーベル平和賞が与えらていると判る


 成長主義によるグローバルな市場社会の資本主義によって平和寿命の危機の時代となっている
 現代社会の現状は、地球環境の温暖化、格差の拡大、南北の対立、金融主義による赤字財政、従来のような国家間の戦争ではないテロによる殺戮や戦争による悪循環と地球環境の破壊の危機がせまっている
 先進国が賃金の安い地域を求めて成長する時代は終わりつつある。
 先進国では、働く人たちの賃金を安く働かせようとする体質も人々の健康寿命&平和寿命を犯すようでは成り立たなくなっている。
 世界遺産になっているイタリアのミラノの北東にある19世紀後半にすでに始まったクレスピダッダ(クレスピ村)のように働く人たちの平和寿命を大切にして実践した企業もあるのだ。
 第二次大戦時、経営者・クレスピはイタリアの独裁者ムッソリーニが危機感を抱いてつぶさなければならないほど信頼されていた。
 今も過っての労働者の家族が社宅だった家に住んでいるほどなのだ。


 健康寿命は一人ひとりの人間としての健康を重んじるが、平和寿命は一人ひとりだけではなく、地球環境で持続可能なすべての生き物の命を大切にする心の豊かさ、幸福度を求める。
 つまりは、今や自分だけはの健康生活を求められなくなっている
 一人ひとり、組織、地域、民族、宗教、国家のすべてに持続可能な地球環境と持続可能な生活が可能となるような意識と責任が求められているのだ
 期待できるような国家権力は今や無力となった。
 グローカル志向なくしては一人ひとりの健康寿命&平和寿命は成り立たないと判る



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