頤医はだからズレている!・・17

  アマゴ & サクラマスグローカルカルチャー(GlocalCulture)


 NHK・ダーウインが来た(10月19日)でアマゴとサクラマスについて取り上げていた。
 アマゴとサクラマスは同じ稚魚のただ育つ環境の違いだとは知っていた。
 アマゴは一生を川で過ごし、サクラマスはシャケのように一度海に出て大きくなって一年後に再び川に戻ってくることは知っていた。
 しかし、アマゴの稚魚の内で川を下り海に出るかでないかはどのように決まるかは知らなかった。


 アマゴの稚魚は川の上流から流れてくる昆虫を食べて育つのだが、稚魚群の内で上流に位置するほど餌を食べるチャンスはます。
 上流を陣取ってよく食べる稚魚は体が大きくなり強くなって上流の位置を力で独占する。
 小さな稚魚はますます後ろに追いやられて餌を食べるチャンスは減るために成長出来なくなってしまう。


 上流を独占するアマゴは一生をそのまま川にとどまる。
 しかし、下流で餌を食べるチャンスが少なくて大きくなれないアマゴは餌を食べるために川を下って海に出るのだ。
 そして、一年後には上流を独占して川にとどまったアマゴとは比較にならぬような姿、形となって大きくなって海から戻ってくるのがサクラマスなのだ。


 小さなアマゴは川にとどまっては将来はないとリスクを背負って餌の豊富な海に出ることによって餌を十分に食べて巨大化してサクラマスとして川に舞い戻った。
 川の上流を占めて取りあえずは大きくなれる環境に満足して川にとどまったアマゴとは比較にならない成長とパワーを持って人間が別種と見違えてサクラマスと名付けられるような質的と言えるような変換を遂げたことになる。


 人間世界にあっても、取りあえずの勝利で閉鎖社会にとどまるよりも開かれた社会にリスクがあっても飛び出せだと判る。
 前回の「頤医はだからズレている・・16」で取り上げたように芥川龍之介の「マッチ箱から飛び出せ」、MITの伊藤譲一の「Thinking outside the Box」に心がけよとの教えだ。
 取りあえずはうまくいっているからとの状況満足は質的な変換に敗れる危険があるのだ!
 自分たちが育んでいる地域性ある文化が地球的な視野に適っているかを知ることがグローカルカルチャーとして大切だ。
 マッチ箱から飛び出し、Thinking outside the Boxによって俯瞰的に考えられることが今後は大切となる。
 たった一年の環境を変えたところで育ち再び生まれた地域に戻るアマゴ・サクラマスの生き方からグローカルカルチャーのキーを頤医は学んだ!
 
 今世紀は国境は消えてノマドたちが行き交いとどまるかは、人を含む生き物、地球環境に優しい持続可能性のある豊かなグローカルカルチャーを育む地域だと頤医は思っている。



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