頤医はだからズレている!・・12
本多宗一郎はクレスピ・ダッダ志向があった!
NHK番組「知恵泉」で本多宗一郎の自転車職人から始まった車輪をベースとして自動車までの近代工業的発展を果たした実業家、人間像が二回にわたって放映された。
一途な意欲、ジョウク、子供ぽっさがあったが、文化創造性には不十分だったように感ずる。
クレスピ・ダッダはイタリア北部のクレスピ村で、実業家・クレスピが二代にわたって織物工場で働く人たち・労働者の村として築いた世界遺産になっている。
資本家と労働者がともに生きるための理想郷としての工業都市を築いた。
1928年の世界恐慌では自分は破産の道を選んで労働者と工場をそのままに守った。
ムッソリーニが政敵として追い込んだが、今も労働者たちは住み続けて町を守っている。
1995年には、資本家と労働者が共存する近代工業都市の理想郷として世界遺産に登録されたのだ。
クレスピはボイラー室の労働者が仕事をする台を大理石で整えるほどに働く環境を整え、労働者用の家では家族との時間、家庭菜園をする時間の重要性を言って、まずは人間的な生き方を重んじた。
本田宗一郎はクレスピ的心は持っていたと言える。
人間が生きるためには、「入れることと出ること」が基本だとして、労働者用の水洗トイレを速やかに導入して労働者の働く環境を整えた。
仕事が一部のエリートだけではなく、掃除、まかないなど、すべての人たちの協力が大切だと下支えをする人たちの重要さを大切にしていた。
しかし、暴力をふるった事実は、幾ら信頼関係や人間関係があるからと言って正当化、美化はできない。
本田宗一郎が部下からの暴言や暴力を双方向的に許していたならばクレスピ・ダッダ的とは言えるが!?
暴力に対して、「ワンピース」にある「立場によって変わる正義」によっての暴力の正当化は日本的危険だ。
国家や特定の人物によって暴力を正当化したアジア・太平洋戦争で軍部の暴力や運動部の暴力を美化・肯定する思考となる。
故郷に帰る余裕がないと自宅に大きなプールを作って清流を流してアユ釣りを社員たちを集めて楽しんだそうだ。
アユや自然環境を大切にする心にかけている。
そうした考えがあるから地球環境汚染についての配慮の無さにつなだったのだと思う。
しかし、部下からアメリカの厳しい車の排気ガス規制に対して「企業のためではなく、社会的責任のためにやらねばならぬ」旨を諌言されて志を忘れ、近代技術にはついていけない自分を知って67歳で一族ではない後継者に道を譲ったのは素晴らしい。
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