頤醫のグローカルカルチャー志向・・7

   「90億人の食」(NATIONAL GEOGRAPHIC 90億人の食 地球と食材の未来、9月号)から・・7・・「祖先のような食生活を送れば、健康になれる?」

 「旧石器時代の食事が健康に良いと米国で話題だ」そうだ。
 頤醫は「はちのこ」などの昆虫類を食べるのが大好きだ。
 スズメバチの幼虫は大きくて、焼いて食べると大変おいしく食べられる。
 炊き込みご飯やつくだ煮とはくらべものにならないほどの珍味だ。
 昆虫食は頤醫にとっては「縄文レトロ」の伝統食だ。
 地球にやさしい、現代版「かてもの」姿勢が求められていると判る。


 最近、肉の代わりとして甲虫やコオロギなどの「昆虫」が栄養や蛋白源として優れた食材である上に、環境コストが低い利点があると注目されているのだ
 虫と言うだけで拒否反応をする人が多いが、原型が判らないようにするために、昆虫を粉末にして小麦粉に加えたり、“虫粉”が近々に発売されるらしいと紹介されている。
 世界の昆虫食人口は20億人であり、世界の4人に1人が食していると言う。
 頤醫も昆虫食の食べ方を紹介した本を数冊持っているぐらいだから不思議ではない。
 食用に適した昆虫は2000種ほどあるとのことで、甲虫が31%、イモムシ・18%、アリ、ハチ類が15%、コオロギ、バッタ類が13%、その他にトンボ、ハエ、シロアリなどで23%だとの昆虫の消費ランキングとなっている。


 栄養価としては、コオロギの蛋白質、脂肪の割合は他の動物の肉とはほぼ変わらないようだ。
 食用の昆虫は地球にやさしい高蛋白・高脂肪の健康資源になると言う。
 変温動物の昆虫や魚類は、飼育するには鳥類や哺乳動物より食べたものが効率よく体重増加となり効率の良い栄養源となるのだ。
 例えば、コオロギが食べられる部分の生産効率は牛の12倍だそうだ。
 飼育下の昆虫の大半は動物のエサになっているが、人間向けに大規模養殖が計画中だとのこと。
 昆虫飼育は次のような地球環境や経済にとって優しいと言う。


 1)環境への影響がブタやウシなどの家畜より温室効果ガスの排出量が少なく、狭い土地で飼育できる。
 2)生産効率は自動化システムによって価額面でも十分市場で競争できる。
 3)用途としては、水産養殖が増加しており、エサの魚粉は高値となっており、昆虫の粉末が代わりとなるか検討中であること。
  昆虫は、食用のほかに薬、口紅の着色、酒の風味にも使われるとある
 4)循環する経済としても安価な蛋白質の需要に答えることが出来て、環境負荷の抑制になる。


 昆虫のコチニールはわが国でも古くから着色剤として食材や絵画に用いられている。
 ウガンダでは、バッタは牛肉に比べて40%割高だそうだ。
 頤醫はバッタを食べるのも好きだ。
 食材としてのみならず、薬、酒や口紅などと身の回りで日常的な環境や経済に優しい開発が進んでいることになる。 
 日本列島の山村では、昆虫は野草とともに「糧もの」となる食材の宝庫だと言うことを忘れてしまっていないか!
 そうした食材が近代的な食品化学の“粉末”添加物となって知らない間の「フードトラップ」となってから気が付くか!? 



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