頤醫のグローカルカルチャー志向・・6
「90億人の食」(NATIONAL GEOGRAPHIC 90億人の食 地球と食材の未来)から・・6
「米国に広がる新たな飢餓」(NATIONAL GEOGRAPHIC・8月号)
今回は、「豊かな国でなぜ栄養失調になるのか?」を取り上げている。
わが国も含めて、今や世界中で貧困層で糖尿病が多くなっている。
NATIONAL GEOGRAPHIC・8月号で、米国で、食べ物に困っている人たちに肥満が多くなっていることを取り上げている。
とどのつまりは、糖質とインスタント食品やファーストフード店での加工食品に依存した安易な食事をすませる人たちがおおく、生鮮食材から料理をして食べることが少ないことが関係しているのだ。
わが国でも、注意すべき課題だ!
米国では、定職についていても4人家族で年収が約310万500円以下ならば政府が公的に食糧費を補助する「補助的栄養支援プログラム(SNAP)」を受けられる。
月額は一人当たり約1万3307円平均となる。
また、低所得者向けの無料の食堂があり、食品を無料で配布する民間施設のフードバンクもある。
無料の朝食が出される保育園もあるのだ。
しかし、フライドポテト、チキンナゲット、ソーセージなどと添加物やトランス脂肪酸などが多種に含まれるインスタントやファーストフード的食品を食べることが多くなるために、カロリーはあっても栄養成分的には十分でない食事だ。
また、パスタ、ジャガイモ、トウモロコシなどとグリセミックインデックス(GI)の高い食事が肥満を助長する。
生鮮食材から料理をする時間がないことも、安易なレディメイドの食事スタイルを助長している。
米国のように豊かな農業国だから食材は自国で賄われているものが多い。
それ故に、市場やスーパーマーケット、COSTCOなどと生鮮食材も含めて大量にヤマズミされている国だ。
最近、北米・カナダのカルガリーを訪れたが、牛肉は1キロ幾らで表示され、日本のように100グラム単位ではない。
牛肉も日本の十分の一以下だ。
果物、野菜、牛乳、バター、チーズ、100%ジュースなどと積み上げられた食材、食品はわが国とは違う量、値段で売られている。
わが国は、コンビニ、ファーストフード店、スーパーなどには物はあふれている。
しかし、どこか肝心なことがくるっている。
包装なども過剰だ。
食品表示法のマジックによって、海外食材を巧みに表示法を乗り越えた国産品と思って食べている人たちは少なくない。
姿、形、包装などと食材の良し悪しよりも見かけにこだわる人たちも多い。
こうした現実は、わが国・日本では低所得者のみならず、中間層、高所得者と所得の高低を越えて非健康的な食事スタイルが日常化しており、肥満、痩せの大国になりかねない。
自己で考え、判断、選択をせずに他力依存、誤った情報に誘導されやすい体質を改めて、迫りくる90億人の地球人口になった時には地球環境を破壊することなく食材の生産や食品の確保や製造をするかをチャンと考えながら毎日の食事をすることが大切なのだ。
日本国国家は、米国ほど低所得者層に優しくないことを知っておかなければならない。
つまりは、立場によって変わらない正義たる飢餓・貧困救済はすべての人が考えていなければならないことだとの認識に乏しいことを示すものだ!
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