頤医はだからズレている!・・5

  カナダのカルガリーでAAAステーキ牛は1キロ20ドル以上は高級品!

 カナディアンロッキー山麓の高原地帯のカルガリーアルバータ州)に住む娘の家族を訪ねた!
 モントレー生まれのフランス系のカナダ人と結婚して二人の子供がいる。
 まさにノマドだ!
 私にとって二歳と四歳の孫は日本語、英語、フランス語の三か国語を使う。
 私に向かっては日本語、友達には英語となり、父親にはフランス語となる。
 幼児期から多様な言葉、価値観を体現しながら元気よく育っている。
 食べ物も多様だ!

 カルガリー地域はアルバータ(Alberta)牛で有名な地域だ。
 世界的に知られるロディオが毎年7月に開催される。
 カルガリースタンピード(Calgary Stampede)として知られる。
 ロディオやChuck Wagon・荷馬車の競争などが開催される。
 ロディオでは、暴れ馬にまたがるカーボーイが落馬しないから疲れておとなしくなる馬が続出するくらいの見事な手綱さばきに敬服だ!
 アミノ酸スコアーの良い牛肉を満喫する人たちにはかなわない。
 日本人はスポーツも含めて格闘闘争競技が弱い事実は戦争では勝てないと判る。
 

 牛肉が幾らぐらいするのかとスーパーを探索した。
 国際企業のCOSTCO,SAFEWAYとReal CanadianスーパーのSuper Storeに行った。
 COSTCOは国際企業でも従業員の生活を尊重している会社で利益は会員の会費だけだから国際企業でもよく買うように努めているとのことだ。
 カンダ資本のSuper Storeは看板に掲げており、そのことがセールスポイントになっているようだ。
 消費者が会社の従業員に対する処遇を考慮しながら買う体質が日本にあるだろうか?!

 それぞれの店の牛の価額を探索した。
 いずれの店でもAAA判定の牛での比較だ。
 いずれの店でも1キログラムの値段で表示されている。
 日本のように100グラム単位ではない。
 高級品は、1キロ20ドルから30ドルで、30ドル以上の肉はまれにしか見当たらない
 通常は10ドルから20ドルだ。

 1キロ23ドルの一切れが800グラムほどのTボーンステーキを買ってベランダで焼いて食べた。
 Tボーンステーキはボーンの内側はフィレで外側はロースでなければならないが、さすがフィレの部分は当然ながら柔らかくて美味しかった。
 1キログラムが23ドルと言うことは、日本的に言えば100グラム230円ぐらいの肉だということになる
 つまりは、日本の消費者は10倍以上の値段で牛肉を買っていることになる


 雑誌・NATIONAL GEOGRAPHIC地球人口は2035年には90億人になることが予想されるから、地球環境を守りつつ食糧を如何に確保するかを取り上げており、私のブログ「頤醫のグローカルカルチャー志向」で「90億人の食」として紹介している
 私は、地球環境を破壊することなくすべての人たちが食料を安心して平和に確保出来る体制、制度とする必要があると思うのだ。
 地球上の地域特性を考慮して生産性の高いそれぞれの地域や国々が生産して国境、民族を越えて必要にして欲しい人たちに分配できるようにすることが必須だ。
 日本の消費者が牛肉のために10倍以上のお金を払わなければならない現状は異常で間違っている。
 お米の輸入のように300%も輸入税を負担させ、国内では補助金まみれでも成り立たないのは不可思議だ。

 問題解決のための最大の障害は、国境、国家権力に加えて生産性で努力しない生産者の体質も問題だ
 一方で、わが国のように表示トリックによって多くの消費者が国産だと思って食べてはいるがコンビニ、スーパー、デパ地下などやファーストフード店、ファミレスやチェイン店、その他の食堂などが外米の古米などを調理してた食品として輸入している現実があり嘆かわしい。
 例えば、おにぎりで言えば、国産米使用とだけではなく、100%国産米だとしていなければ国産米だけのおにぎりではないのだ。
 私の友達で食品販売を仕事としている人が言っていたことだが、焼き肉屋の国産牛・和牛と唱えるためのトリックを教えてくれた。
 つまりは、おにぎり同様に100%国産牛ではないとなる。
 また、大豆使用と表記してあるだけではクズ大豆が使われており、丸大豆使用と表示されて初めて私たちが思う大豆が使われているのだ。
 消費者は、何かことが起こると“信じていたのに!”,“国家の管理が悪い!”、“日本食は安全!”、“輸入食品は危険!”だと言う。
 見かけだけで効率の悪い国産信仰はやめたほうが良い!
 自分たちだけが良ければよいとの内向きでは、最早成り立たない。
 地球上のすべての人たちが健全な食生活が可能となるように考えなければならないのだ。


 食については、90億人が飢餓に陥ることなく、地球環境を崩すことなく食べ物を生産できるようにするためには、今や国境、国家権力を越えることが必要だ。
 生産地域は、その食材を必要とする人たちに差別することなく手に入れられるようにすることだ。
 ロシアや中国のような国家資本主義による食糧やエネルギー、領土利用は止めるようにしなければならない。
 官僚支配資本主義の日本のように権力として食や農業を支配してはならない。
 USAの如く競争資本主義で利益追求に最大の価値を置くのも止めなければならない。
 それぞれの地域が地域特性を発揮してすべての人類が食べられるように努めなければならないのだ。

 そうした開かれた流通を可能とするための第一歩としてTTP(環太平洋戦略的経済協定)は重要だ。
 国境を越えて自由に食材、食品が流通する方向に進むことは良いことだ。
 それぞれの国家権力が介入して不必要な食糧生産の管理・補助は止めて、グローカルな地球環境を最優先した方向が大切なのだ。
 食が国家権力を越えて流通するようになると国境や軍事力を無力化させ国境が、今日で言う州や県などのような役割を担うようになる。
 人類が地球環境を農業で破壊し、危険に瀕している核戦争や地球環境破壊をするような愚かではないと私は思いたい。

 三カ国語をこなすノマドたちが今後増加する!
 自分の国とは、国家とはを現在とは別の次元で考えると思えてならない。
 そうした時代に地域、民族とはが再び問われる!
 食で言えば、地産地消地産他消、地産訪消する食材とはを考えなければならない!
 グローカル志向が大切となる!
 わが孫のノマドたちが日本食の何を食べたいと言うかが興味津々だ!
 国・国家とはを問えるまで頭は確かで長生きしたい!
 志をもって失うものがあっても学びながら前に進もう!
 Dreams come true, never give up !
 


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