頤医はだからズレている!・・4
緒尊仏龕の世界!
頤医は一位の白木に掘られた緒尊仏龕(枕本尊)に自分の位牌を頤庵の位牌とともに常に目にする白木の丸い卓袱台の上にかざしている。
緒尊仏龕の世界を拝して日常の心構えとしている。
常には年回りから普賢菩薩を屋久杉で作られた勾玉とともに持ち歩いて自然への畏敬の念を祓っている。
本日の日本経済新聞の小説「波止場浪漫」(諸田玲子著、430)で主人公の次郎長やおちょうからけんが自然に身につけた生き方に思いをはせている。
スバラシイ生き方だと感じ入った。
「欠点ばかりの人間でも、まちがいばかりしてきた人間でも、無私無欲になれる。万人のために生きることができるのだ。他人のアラをさがし、自分だけが正しいとおもいこみ、すべてを偏見とやっかみの目で見ようとする人々には、おそらく生涯、理解しえないだろう。」。
「こまっている人々をうけいれて、みんなで日々の糧を分けあうことだと気づいた。」。
俳優で作家の山田純大著の「命のビザを繋いだ男 小辻節三とユダヤ難民」(NHK出版)もすばらしい!
杉原千畝がビザ発給でよく知られているが小辻節三のユダヤ難民救済についてはあまり知られていないが、山田純大が俳優をしながら執念をもって調べ上げ、イスラエルにある広大な墓地から墓を探し当てた。
ビザによって入国出来たユダヤ難民・6000人の滞在期間はわずかに10日間ぐらいなのだ。
その間に出国できなければ、元の国へ強制送還されてしまう。
小辻節三は、その難題を何と松岡洋右の協力によって滞在期間を延期、ユダヤ難民は無事に出国出来たのだ。
松岡洋右と言えば、「国際連盟脱退」、「日独伊三国同盟締結」、「日ソ中立条約」をおしすすめて300万人以上の戦死者を出したアジア太平洋戦争の悲劇の下手人の一人。
その松岡洋右が当時すでにナチが日本に来ておりヒトラーとの路線を追求していたにもかかわらず、こともあろうにユダヤ人難民救済に手を貸したことになる。
頤医が関係する会で山田純大さんに「松岡洋右は小辻節三のユダヤ人救済を助けた」と言う演題で講演を依頼しようとしたら、“松岡洋右を美化しているようで松岡洋右の名を出すのはよくない!”と心配してくれた人がいた。
頤医にとって松岡洋右は敗戦の諸悪の根源者の一人だ!と思っている。
しかし、松岡洋右のユダヤ人難民救済に手を貸した心とはなんだったのかと限りない人間味を感じる。
この講演の演題に松岡洋右の援護者と誹謗されようとリルケの思い「より激しい存在の情熱に滅びよう!」が浮かぶ。
「欠点だらけの人間でも、まちがいばかりしてきた人間でも、無私無欲になれる。・・・」とけんの緒尊仏龕世界への思いがこみあげてくる。
頤医が大切にしている「アンパンマン」のやなせたかしや「ワンピース・ONEPIECE」の尾田栄一郎に流れる「立場によって変わらない正義」。
多くの幼児、小児、成人たちが読んだり、見たりしていることが頤医には大変うれしい。
また、フランクルの「夜と霧」、サン=テグジュベリの「星の王子さま」などの本に思いをはせた。
「信天翁喫茶 入門 益荒男が茶の道」(山中直樹著、アマゾン、Dr.BEAUT・ソフィーリッチなどのネットで販売中。 Kindleの電子書籍としても販売しています)
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