頤医の食生活と健康寿命&平和寿命・・・1

 頤医流儀の食生活・・1
  
食生活、食習慣は健康寿命&平和寿命にとって大切だ。
  頤医が好みとする食は、何と言っても幼児体験、母親の味だ。
 体の奥深くにしみついており、四季の食材・素材の味を楽しむことは身についてしまっている。
 今もそうした食を求めて楽し楽しみたいと今も自然に求めてしまう。
 地産地消、地産訪消、他産送消が主だが、自産も大切にしている。
 加えて、世界中のグーロカルな食文化にある料理と素材を味わいたいと何時も興味深々だった。


 頤医は「塞翁が馬」と言えるが、母親が調子が悪いと寝込むことが多かったが、兄貴は勉強好きだったために小学校の四年生ぐらいから家事手伝いは自分の役割だと思っていた。
 机に向かう勉強よりも楽しかった。
 学校から帰ると八百屋さんに行き大根、白菜、ニンジン、ジャガイモ、トマト、キュウリなどと季節の食材を買い求めに行くのが日課だった。
 魚類は出入りの魚屋さんが来たが、鶏肉などは少し遠いところに歩いて行き、時に捌き方を見ながら待って買ってきた。
 朝食の準備は、まずはかまどでご飯を炊き、炭で火をお越し煮干しや昆布・鰹節で出汁を取って味噌汁や汁物を作っていた。
 味噌汁は豆腐、あぶらげに桜の形をした切り干し大根を具とした赤味噌が今も好きだ。
 メザシなどの干物を焼いたりもした。
 夕食になるとカレイ、サバやイワシなどの魚を煮たり、サンマ、イワシを焼いたりした。
 魚の腸の味も覚えた。
 生きたワタリガニをかまどで必死に蓋を抑えながら豪快に茹でたりもした。
 近所の池や川で魚を釣ったり、せき止めてかい出しをして捕まえたり、夕方ウナギ捕りを仕掛けて朝早くに捕まえ、さばいて焼いたりするのも面白かった。
 つくし、ヨモギやイタドリなど野や河原に芽を出す野草を摘んで旬を味わった。
 今も、縄文時代的に山野の食材を見つけることに憧れがある。


 お蔭で登山では料理番として役立ったし、第二の故郷・カルホルニアでは500グラムもするような肉を豪快に焼くバーベキューを喜んで引き受けた。
 頤医にとって、「掃除をしたり、料理や食事の用意をする家事は下等労働だ!」ではないのだ
 出来るだけ身近で育てた食材を自分で料理してその味を知った幼児体験によって、今も国の内外を問わず、どこで出くわした料理でも素材の味を楽しむことが出来るようになった。
 知人から手作りの食材をもらうのは初穂の限りない喜びで楽しみだ。
 最近で言えば、温室で完熟させたマンゴをもらい、満喫した。
 赤土の庭で育った淡竹を焼いて食べたりして喜んでいる。

 そうした体験から今も、昭和レトロと言える日本の県別の日常的な食べ物や料理本シリーズである「日本の食生活全集 聞き書」(農山漁村文化協会)を集めているが、例えば地元の愛知の食事版(1989年)などの日常のまかない料理や催事料理を取り上げた本を眺めたり読んだりするのは心の安らぎとしても楽しい。
 素材などを手に入れた時には、あれやこれやと料理をしたいと思う。
 また、子ども時代の庭などに植わっていた柿、枇杷、夏蜜柑(甘夏ではない)、梅、チェリー、桃、駄梨と言っていた黄茶色の梨を探し求めて庭に植えて実らせて食べるのがうれしい。
 木、屋根や塀に登ったりしてもぎ取るのは何ともスリルのある楽しさがあり、かぶりつくと美味しかった。
 今は当時の品種の木を探し求めて庭に植えて実らせて食べるのが最大の喜びだ。
 “ああ懐かしき青春の栄えある愉楽、今いずこ!”(アルトハイデルベルグより)と思い出話とはしていない
 国内、海外であれ、訪れる場合や地域特性ある食材や食品を探し求めて味わいたい。
 今も、外食するときは料理人と話し合えてこちらの希望を聞いてくれたり料理法を教えくれる店を選ぶ。
 昭和レトロのメニュー外料理を食べさせてくれるとうれしい!
 「ワンピース・ONEPIECE」の麦わら一味のように直心の共食共生に興じている。
 生きるためには食は不可欠であり、美味しいものを食べながらの味自慢をするのは世界中で共通する。
 どこの国や地域を訪れてもその国、その地域の食を探し求めて現地ならではのメニュー外の食を食べるのは何ともすばらしい。
 わざわざ、外国に来て日本食を食べたいと日本食レストランを探し求めたことはないし、日本食を携帯して旅行をしたこともない。
 グローカルカルチャーを感ずるためには地域の食スタイルからが一番だと感じている
 市場の探索が何より土地土地の庶民の生活、基質を知ることが出来る。
 畏まったハイトーンのレストランでは味わうことが出来ないメニュー外料理の面白さがある。
 しかし、何と言っても、頤医が食生活として好むのは幼児体験が深く関わってくる。
 どんな食材であれ素材の味を楽しむ舌は小児時代に作られると感じている。
 素材の味を楽しむようになるとどこの国に行ってその土地のグローカルカルチャーとしての食生活を知ることが出来る。
 国家権力が滅びても土地土地の民衆に深く根差した食生活は生きていると判る。
 国家権力や商業主義によって用意された茶飯に誘導され毒されては勘違いする。


しかしながら地球レベルのグローバルな食の問題に目を向けると2050年には人口は90億になると想定されており、如何にして地球環境を持続可能な状態で食料不足にしないかを一人ひとりが考えなければならない。
 日常の食材、食事は今や添加物を駆逐して世界中の安い食材を求めて生産される国籍不明の“安くて簡単、便利な複合添加物食品”がコンビニ、スパー、デパ地下を占拠しており、ファーストフードなどと高級、低級を越えて外食の店で利用されている「何を食べたらいいの?」(安倍司著)。
 つまりは、食の世界も多国を飛び回って国籍不明となって工業化された食品産業となっているのだ
 レストランも含めてIT&ロボット化された生産と販売がなされている。
 食とサプリメントの間の垣根は消えそうだ。
 ほとんどの人たちが知っているのか知らないかを越えて一日に工業化された100種類以上の複合添加物を含む食品のお世話になっている
 “しょう油”は化学合成成分だけで作成可能で、“マヨネーズ”は卵を用いなくても“もどき”で作られている。
 知らない間に、もどき“しょう油”を小さなチューブに入っており、“マヨネーズ”を使った野菜サラダ、サンドイッチやハンバーガーを安くて簡単、便利と食べてしまっている
 美味しい美味しいとどこの国の古米を使っているとは知らずに添加物で“美味しいお握り”を頬張っている人は多い。
 添加剤を駆逐した“美味しい”食品となり、本来の素材の味が判りにくくなっている。
 それでも,“日本食は安全”と“神話”を疑わずに多国籍生産された国籍不明のアッセンブリー食文化を楽しんでいる。
 しかし、こうした工業生産化された「農業」生産や「添加物食材・食品」は今後の食産業として90億人の食を賄うためには重要な産業だ
 人類や生きとし生けるものの食物連鎖と持続可能な地球環境を考えながら食の在り様を一人ひとりが考え、知りながら自分流の食生活を楽しみ心豊かな健康寿命&平和寿命を考えよう!


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