頤醫のグローカルカルチャー志向・・1
「90億人の食」(NATIONAL GEOGRAPHIC 90億人の食 地球と食料の未来)から・・1
National Geographic5月号から八回に渡って取り上げられる予定だ。
世界の人口が2050年までに今より20億人増えて90億人に達する。
地球環境に負担をかけずに、十分な食料を確保できるかの新シリーズが始まった。
地球環境科学者のジョナサン・フォーリーによる世界の食の未来についての提言だ。
世界の食料問題を解決するために、以下のような5つの提言をしている。
提言1 農地を拡大しない
提言2 今あるの農地の生産性を高める
提言3 資源をもっと有効に使う
提言4 食生活を見直す
提言5 食品廃棄物を減らす
環境破壊の元凶は何かと言われて、食べ物を思い浮かべることは少ない。
だが実際には、増大する食料需要も地球環境に大きな脅威となっていると指摘している。
私が日頃考えていることをまさに提言している。
食料問題や農業の多くの方法が今日では、ますます、環境破壊につながっている事実を知る必要があるのだ。
健康寿命を考える上でも食品が抱える課題は深刻だ。
農耕・農業が重大な人類史上の悲劇を引き起こしていることが忘れてはならないのだ。
言ってみれば、人間同士の殺戮は農耕が始まり有利な土地を確保しようとすることから始まっている。
また、食料危機や飢餓は、日本列島では弥生時代に稲作が始まって米を主食として米依存が高くなり、その危機は発生するようになったことを忘れてはいけない。
縄文時代では主食のない多種多様な動植物食材を食べる食習慣であったために飢餓は起こって争いが起こっていないのだ。
日本列島では定住生活は1万5千年ぐらい前から始まった。
縄文土器の時代だ。
農耕を始める前に定住を始めた世界史上珍しい地域なのだ。
縄文時代は狩猟漁撈・採集生活が基本で、今日に大小多くの定住遺跡や貝塚遺跡などの生活遺跡が残っている。
アニマティズム信仰、冬至や夏まで知る天文知識、時間を知る遺跡も残している。
漁撈では船を操り、海獣を捕獲する手法を持っていた。
堅果類のドングリ、クルミ、クリ、トチなどを貯蔵する穴を縄文草創期から始めているのだ。
命の再生を願い、成人や乳幼児などの葬り方まで判っている。
集団で争い傷ついた人間の痕跡は残していない。
しかし、集団的な争いや殺戮は弥生土器時代になって始まっている。
稲作が始まって有利な土地を求めてテリトリー・境界を設けて集団的な争いが始まったのだ。
その後のテリトリー争いは権力によって激しくなり、戦争の原因となった。
今日的に言えば、国境を設けて戦争の激しさ、残虐性は兵器の開発によって、ますます、激しくなりエゴ丸出しとなっている。
資源、飢餓、貧困、民族争いが加わって残酷な国や人間のエゴがテリトリー争いを引き起こしている。
90億人になろうとする世界レベルの食料問題をどうするかは人類やあらゆる生き物が地球環境で平和に共存するキーとなる。
「ワンピース」でルフィの父親で革命家のモンキー D. ドラゴンの言葉を借りて言えば、『地球は人類からの答えを待っている!』
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