頤醫の勇・親・愛・智(荒魂・和魂・幸魂・寄魂)・・6

「ケ」の豊臣秀吉!・・2

 私は、秀吉の高台寺で発見した言葉が好きだ。
 ・自分の意見は人の話を聞く前に一番で言え!
 ・先駆けよ!

 自分で考えて先陣を切って実践せよ!となる。
 日本画家・奥村土牛の言う「無難なことをやっていては明日は開けない」のだ(NHKテレビ)。
 信長流に言えば「人から与えられた役職など意味がない」となる(NHKテレビ)。
 「ワンピース・ONEPIECE」のルフィ的に言えば「オレは海賊王になる!出来るかどうかじゃない!成りたいから成るんだ!オレが決めたんだから!」となる(フジテレビ系列)。
 ルフィの生き様を観て、赫足のゼフが「全身にくくった何百の武器よりも腹にくくった一本の槍に敵わぬこともある! 生きるか死ぬか一瞬たりとも死を恐れた奴は死ぬ! 少なくともあの小僧にはその躊躇いもない! 生きるための信念か!」と言っているが、まさに、羽柴秀吉の生き様だ!

 その秀吉が晩年に築いた傘亭・時雨亭は秀吉と言えども一人では生きていけないとねねと自由な会話と茶、一汁一菜を慈しんだ杣(そま)の市中の散居だと私には伝わってくる。

 秀吉が自分の意志で選んだことが判る実績がある
 三歳で亡くなった愛児鶴松の菩提を弔うために祥雲寺を建立したが、その障壁画を長谷川等伯に描かせている(楓図。現在は智積院に国宝として拝見できる)。
 当時、絶対的な権威を持っていた狩野探幽率いる狩野派には依頼してないのだ。
 秀吉が権威に弱かったら当時の長谷川等伯には決して依頼しなかっただろう。
 寵児を失って最も悲嘆にくれた心情にあって赤裸々な秀吉の意志を世俗の権威にとらわれて恰好、装いをつける選択はしていないのだ

 北野大茶会にあっても秀吉の意志はハッキリと示されている。
 立札に、“釜一つでおこげで良いから参加せよ!”と広く貧しいものにまで門戸を開いて杣の茶を決して忘れていないと私には伝わってくる。
 大勢が集まることに加えて、人気茶席に集中するを回避する秀吉らしい工夫をしている
 大勢が一か所に集まらないようにクジ引きでそれぞれが行くべき茶席と飲む順番を決めているのだ。
 また、お濃茶で一人ひとりに点てる各服点は人手と時間がかかるために回し飲みを工夫したのは秀吉だ。

 それ以後の歴史で、貧しき民、百姓にあらゆる権力者、エリート、金持ちが出席する茶会に参加を呼び掛けて茶席や飲む順番をクジ引きで決めようとしたあらゆる権力者や富豪はいない!
 利休には浮かばない独創性と開かれた心がある。

 ただの出世主義の成金趣味とのステレヲタイプを超えた豊臣秀吉「自分の考え。先駆ける意志」があふれている。
 私的に言えば、「ワンピース」で赫足のゼフがルフィの生きざまを見て「生きるか死ぬか一瞬たりとも死を恐れた奴は死ぬ! 少なくともあの小僧にはその躊躇いもない!生きるための信念か!」を貫いて、宴で肉肉とかぶりつくルフィの姿がチラつく幽玄サビの境地がある!
 秀吉の「ケ」の心が伝わってくる!



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