頤医の勇・親・愛・智(荒魂・和魂・幸魂・奇魂)・・2

 食文化と殺傷

 南極海で日本が行っている調査捕鯨が国際捕鯨取り締り条約に違反するとの訴訟で現行方式での調査捕鯨の中止を求められた。
 私は鯨を食べるのは大好物だから残念なこと。
 私は何を食べる時でも、自分が生きるためには動植物などの命を奪って食して生きられていると食べるものの命に感謝しながら食べることを忘れていない。
 自然環境の中で生きとし生けるものの食物連鎖での命の営みがある。

 ある動物は可愛いから食べる人は野蛮だと決めつけるのは問題がある。
 可愛いか可愛くないかとか、憎たらしいからとか言って人間が勝手に決めて食文化の違いから食べない人たちから攻撃をされるのは独善に思えてくる。
 鯨や海豚は大きくて賢い海獣だから食べていけないが、牛、豚、羊、兎、鶏などや鮪などの魚類を人間か勝手に養殖して良いとは言えないのでは。
 鯨や海豚を養殖すれば食べても良いのかと問いたくもなる。
 どんな動物も植物も私にとっては命ある生き物で生きる姿は美しい。

 わが日本列島では狼を人間生活に都合が悪くて可愛くないと思ったのか絶滅させた。
 私の先祖の名・信天翁アホウドリを意味し、飛び上がるのに助走がいるために毛皮と肉のためにほぼ壊滅された。
 トキ、カワウソなど農薬で絶滅された動植物は限りない。
 海外の国でも例えばアメリカでは狼やバイソンを餌食とした。 
 今日では、食物連鎖のバランスが崩れて鹿、猪やカモシカが増えすぎたりして人間にとっては都合の悪いことが起こっている。
 捕鯨で言えば、鯨が増えすぎているのか絶滅の危険があるレベルなのかが問題だ。
 鯨が増えすぎればイワシなどの減少を招くことも食物バランスとしては人間にとっては都合が悪い。

 「アンパンマン」でやなせたかしが示すように、アンパンマンバイキンマンは争うが決してバイキンマンは殲滅しない。
 生きとし生けるものはその命あることを尊ばなければならない。
 やなせたかし尾田栄一郎が言うように「立場によって変わる正義」にはこだわることはない、押し付けないで欲しい。
 食文化も含めて自分流の正義を押し付けてはならない。
 人類は飢餓貧困救済、人はあらゆる殺し合いをしない、地球環境資源のバランスを壊さないが共通の正義だ。
 命あるものを食べて生かされていることへの感謝と人としての償いとなる。
 人類は地球環境資源のバランスがあってこそ生きておられるのだ!