ワンピース・ONEPIECEと「和せず長らう共食共生の仲間」・・10・・

    仲間がいる!

 ルフィが兄のエース救出には成功したが脱出の途中で海軍大将・赤イヌの挑発した言葉にエースは乗ってしまった。
 そのためにエースはルフィの目の前で死んでしまったのです。
 命をかけてエースを救おうとしたが殺されたエースの前で狂乱脱力状態となってしまったルフィは、エースからルフィのことを頼まれた魚人海賊のジンベイに助けられて危機を脱出することが出来ました。
 ルフィとエースは血縁者ではない兄弟だと言うことは既に紹介しましたのでご存知と思います。
 トラファルガル・ローという外科医で海賊の船長に治療を受けて命を取り留めます。
 養生のために女ヵ島のアマゾンリリーの女帝でルフィに心を寄せておりエース救出の手引きをした九蛇海賊団船長であるボア・ハンコックに男性禁の女ヵ島の人里離れたところに特別に滞在を許します。
 しかし、狂乱と悲嘆に落ち込んだルフィが泣いてばかりいるとジンベイがルフィに一喝して言いました。
 「失ったものばかりを数えるな! お前に残っているものは何じゃ!」

 その一喝に我に返ったルフィは叫びます。
 「仲間が居る! 仲間がそこに待っている!」

 すでに取り上げましたが、幼少時から天涯孤独に生きたニコ・ロビンを救った巨人・サウロが海軍大将・アオキジの攻撃を受けていよいよ最早これまでという時にロビンに言いました。
 「悲しいときは笑え! どこかの海で必ず待っている海へ行け!」と広い海には一人ではない誰かが待っていると生き延びることを勧めます 
 逃げ延びたロビンはありとあらゆる悪道や裏切りをして孤独に耐えて生き、歴史遺産を探査することを志にして生き延びます。
 ルフィが「仲間だろー!」と裏切たロビンを、命をかけて救出しようとする麦わら一味に心を開いて「生きたい!」と叫んだのです。
 巨人・サウロの最後の言葉「仲間と必ず会う!」を思い出します。
 
 そして、ロビンが言います。
 「誰かのために強くなりたいなんて考えたこともなかった! 一緒に海に連れてって!」とルフィら一味と仲間になりたいと今までのような裏切るようなうわべだけではない命をかけた仲間になりたいと思ったのです。

 最近、92歳直前で亡くなられた敗戦後29年間にわたりフィリピンのルパング島で生き延びて帰還した小野田寛郎さんは孤独に耐えて颯爽として背筋を伸ばして元気な姿で現れたことが目に浮かびます。
 帰国後の半年後には次兄のいるブラジルに移住して牧場を経営していました。
 牧場では先頭に立って現場で仕事をしていた姿が思い出されます。
 私の親友で優れた放送作家・児島秀樹が小野田さんを取材して以来、家族葬にも招かれるほどに信頼されていました。
 その児島さんが私に「小野田さんが一人では生きてはいけない!」と言われたとのことです。
 小野田さんほどに孤独に耐えた人の言葉ですから私には重く響きます!

 私は、自分が生きるためには植物や動物の命を奪っているとの心で、「ごちそうさん!」と自然との直会の祈りで食事をしています。
 人間は人間どうしの命とともに万物、八百万の世界に命があるのだとの心が大切と思っています。
 ルフィ達の命をかけた麦わら一味の仲間には血縁者は一人もいません。
 血縁、地縁、社縁、民族縁、国家縁を越えた命をかけた麦わら一味のような仲間は、サウロが言うように広い世界にはどこかに必ずいるのです
 社会から疎まれ差別されて天涯孤独だと感じる自分があっても被害者意識におちいることなく宇宙、天空、自然に命を感じながら生きているとロビンのようにどこで心の開ける仲間と会えるのだと思います。
 ルフィのように絶望のどん底にあっても「仲間がいる!」と命の灯火となる仲間と会えるのです。
 

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