ワンピース・ONEPIECEと「和せず長らう共食共生の仲間」・・9・・

  麦わら一味の仲間は血縁のない人たちに育てらた無縁だった人たちの集まり

 麦わら一味はワンピースを求めて海賊王を目指す船長の麦わらのルフィとその仲間たちでルフィを含めて九人からなる少数精鋭の集団です。
 それぞれが明確な役割を持ち、ひとり一人の志と目標が明確です。
 それ故に、私は二十一世紀的集団、組織としての在り様を示していると思います。
 ルフィの麦わら一味は次のメンバーからなります。
 仲間となった順番で紹介します。

 ・海賊狩りと言われていた最強の剣術使いを目指す戦闘員のゾロ
 ・泥棒猫と言われた泥棒の天才で幼児期を乗り越え、世界の海図を書くことを志して航海士を務めるナミ
 ・そげキングと言われ、狙撃王を目指した狙撃士のウソップ
 ・料理王を目指してオールブルーの食材を求めるが最強烈なキック力がある黒足のサンジ
 ・麦わら一味の船医を務めながら世界中の薬草研究にいそしむチョッポー
 ・暗黒の魔女として恐れられ、孤独な悪人として生き延びていたがルフィに心を開いて心の安らぎを得て幼児以来の夢とする考古学研究で世界の闇に葬られている歴史を明らかにしようとするロビン
 ・天才船大工で最高の造船者を目指すサイボーグ人間のフランキー
 ・麦わら一味を安らがせる音楽家でソウルキングと言われるが一度死んだ骸骨人間で再会を約して過って別れた子クジラ・ラブーンと約束を果たすことを目指すブルック

 麦わら一味のひとり一人が幼児期は苦労して自力で生き延びています。
 恵まれた環境で育った人はいません。
 幼いころから誰もが父母に育てられておらず、血縁関係のない人たちに育てられています。
 ルフィはおじいさんに海軍の中将・カープがおり幼児期を陰ながらサポートして将来は海軍兵に育てようと血縁のない兄・エースと一緒に山賊に預けるのですが、エース、ルフィともども海賊を目指します。
 兄・エースが海軍に捕まりマリンフォードの要塞で公開処刑から救うためにルフィは決死の救済に挑みますが、おじの海軍中将・カープは阻止する立場から血縁を超えてルフィと闘います。
 ルフィ(モンキー・D・ルフィ)は父親、母親の名も知らなかったのですが、父親が革命軍の最高総司令官・ドラゴン(モンキー・D・ドラゴン)を父としていることを知ります。
 ルフィが海賊となった初期に革命家ドラゴンは、しいたげられた人たちを救うために革命軍の最高司令官を組織しているのです。
 ドラゴンは父親とは名乗らずに窮地を助けて“思うままに生きよ!”と言って去ります。
 ルフィが兄と呼ぶエースの父親はルフィが目標とする海賊王・ゴールド・ロジャ(ゴール・D・ロジャ)です。
 兄エースの父、ゴールド・ロジャは、あらゆる難局を乗り越えて世界一周の航海を成し遂げた唯一の海賊団の船長で、ワンピースの秘宝を見つけて難局を乗り越えて到達したものだけが手にすることが出来るところに隠したのです。
 ルフィはそのロジャが成し遂げたワンピースの秘宝を発見して海賊王になることを目指しているのです。
 「ワンピース・ONEPIECE」アニメはロジャの秘宝・ワンピースを探すことが主題になっています。

 最強の剣術士となるを志すゾロも幼児から剣術家に育てられます。
 その剣術家の幼い娘で女剣士にはゾロは勝てませんでしたが、幼くして急死したためにゾロは世界一の剣士になって幼友達に酬いることを心のよりどころとしています。
 どのような劣悪な状況におちいって悪事を働いて生き延びることが大切で、心のよりどころ・志を失わないことがあれば立ち直ると教えています
 幼児期から社会的孤立と差別を受けながらも考古学研究の夢を捨てきれず、如何なる条件でも一人で生き延びて広い海に出れば必ず仲間と出会うとサウロにさとされて極悪非道と言われようと生き延びてルフィと出会って心を開いたことは、すでに取り上げました。
 私はそれ故に、今日でも、憎しみだけで悪人を決めつけてはならないと私は心に秘めています
 ゾロはウオータセブンの町でママと呼ばれて血のつながりのない子供たちを育てている養母からゾロは息子と呼ばれ、子供たちの面倒を見るように言われた時、関係ないと断ります。
 その時、養母ママはゾロに「血のつながりがなんだって言うんだ! 血のつながりがそんなにだいじなのか!」と叱られます。

 考えてみれば、血のつながりで区別するのは人の差別の始まりだと言えます。
 縄文時代が一万五千年に及ぶ組織間の殺戮の遺跡を残していません
 妻問婚社会であり、縄文時代の集落の子供達は父親が誰かはわからない地縁社会だったのです。
 地縁の人たちが共同で助け合って生活して子育てをしていたことになります。
 妻問婚は平安時代までは続いた女系性の婚姻スタイルです。
 しかし、弥生時代になると地縁社会は水田稲作が普及して、有利な土地を確保しようと地域の境界線を設けてテリトリー争いや勢力争いを男性が開始したために集団による戦いが起こり武力に訴えることが始まって殺戮が行われるようになり、今日では国境を設けて争いを続けています
 それ故に、私は日本国憲法が「立場によって変わる正義」を主張して武力行使による殺戮戦争を行うことを放棄したことは日本列島の縄文時代にさかのぼる文明的な伝統だと思うのです。



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